ダイナ リレーボックス破損 修理

CES富士電気の木川です。
トヨタ ダイナ(2tトラック)がエンジン始動不可能な状態で入庫されました。
フロント左タイヤがバースト、飛び出したワイヤーがタイヤハウスを破損。
しかも、その後ろ側にリレー&ヒューズボックスがあり、そちらも破損。
走行不能となってしまいました。

バーストしたタイヤ

県外のディーラーに入庫したものの「部品が無いため修理不可…廃車です」との回答、その近くの電装品店も「忙しくて対応できない」と回答されたとの事。さらに詳しくお尋ねすると「ついこの間DPFの修理で50万円掛かっている」と…色々と気の毒すぎます。お車を実際に拝見していませんし、可能かどうかはある程度着工してみないと判断が出来ませんが…とお返事させて頂き、遠方よりお客様自ら(!)積載車で搬入され、弊社に入庫となりました。

早速調べてみますと、リレーボックスのケースやリレーなどは部品として入手可能ですが、破損した端子部分の入手が困難のようです。部品として入手するためにはメインハーネスごと注文しなければいけなさそうですが、その部品が製造終了(しかも高いし交換が大変)という事のようで「修理不可」と判定されたと思われます。

まずは入手可能な部品を手配、配線とヒューズを移設。事故で取れてしまった端子はお客様所有の同型車種の未使用の端子を移植させて頂いたのと、弊社在庫でなんとか間に合いました。日本の工業製品なのでJIS規格で作られていますよね…

リレーボックスの近くにあるEDUのブラケットも破損。
こちらの部品を新品で取ろうとすると付属のパーツごと取らなければならず、高額(38,500円…)なのでロウ付けで補修しました。

写真を撮り忘れてしまいましたが、電源部の補修のみで幸いにもECU等には不具合は出ず、お時間は掛かったものの無事完成。納車となりました。納車から1ヶ月ほど経ちましたが不具合も無く元気に走っているそうです。廃車にならずに済みました…私もホッとしています。

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