バッテリーの交換品質(再)

CES富士電気の木川です。
12月になりましてバッテリー交換や始動・充電系統の修理が増えてまいりました。
昨年の同じ頃に書いた記事がありましたので再投稿させて頂きます。
もし、バッテリーの交換を検討されている方がいらっしゃいましたら、ご参考までに。

寒くなってきますと、バッテリーが原因のエンジン始動不良が起こりやすくなります。
バッテリーの温度が下がることによって化学反応が鈍り、放電出来る能力が下がる事と
エンジンオイルが固くなりスムーズにエンジンが回らなくなる事が主な原因です。

そういう訳で冬はバッテリーの交換依頼が増えますが、時々「どのメーカーのバッテリーが良いの?」と聞かれます。
「もちろん、国内シェアNo.1のGSユアサバッテリーですよ!」とお答えしますが、正直、国内の有名なメーカーの物でしたら区別つきづらいかもしれません。というのも、お客さんのお車の使用状況や走行頻度、電気負荷などは千差万別なため同条件で比較出来ず、また製品のばらつき(当たり外れ)も考えると「違いを説明するのが難しい」と言わざるを得ません。

そもそもパナソニックのCAOS(カオス)や日石のV-FORCEもGSユアサの工場で作ってますし…。
(カオスは弊社でも取り扱いしていますのでお気軽にご相談下さい)

ただ確実に違うと思うのは、交換する人の技術です。
弊社にエンジン始動不良で入庫される案件で良くあるパターンは

  • オルタネータ(発電機)やベルトの不具合で車両が発電していない為、バッテリー交換後に再びバッテリー上がり
  • セルモータ(始動装置)に不具合がある為、バッテリーを交換しても始動しない
  • 暗電流(待機時の放電量)が多く、次の日にまたバッテリー上がりを起こしている
  • バッテリーの取付状態が悪い、またはヒュージブルリンク切れでバッテリーの電流が車両に伝わらない
  • バッテリー交換後にリセット作業をしていない為にアイドリングストップしない・または警告灯が点灯

…まだまだありますが、診断や交換技術が足りない為に再故障してしまう事が時々あります。

先日も「ホームセンターで購入したバッテリーを自分で交換しようとしたが、エンジンがかからなくなってしまった」とお電話がありレスキューしてきました。バッテリー逆接続によるヒューズ切れ(ヒューズだけなのは不幸中の幸いでした、オルタネータやエンジンコンピュータを壊す事もあります…)と、そもそもベルトが切れていて発電していませんでした。

バッテリーは定期交換部品・消耗品ですが、弊社では「消耗品の交換作業」としてではなく「始動不良の修理」として点検いたします。

  • バッテリーターミナルの劣化状態点検・研磨
  • ターミナルの締め付け位置
  • 車両の発電時の電圧・電流
  • ベルトの状態
  • 暗電流
  • エンジンの始動音(セルモーターの作動音)
  • 最近の車ではテスターでのダイアグノーシスコード消去や電流積算値のリセット
リセット作業

などなど、多くの項目をチェックしながら交換いたします。
なお、弊社ではその点検作業はバッテリー代金に含まれています
(ターミナルやアース線・ベルトなどを交換する場合は別途部品代・交換工賃がかかります)

「あれ?いつもの調子でセルが回らないな」「月曜の朝だけエンジン掛かりが悪いな」などはバッテリー劣化の前ぶれです。大事な仕事の当日朝にトラブル、山の中でJAFを3時間待ち…などとならないよう、お早目の交換をおすすめ致します。バッテリーの点検は無料ですので、お気軽にどうぞ!

故障前に弊社に入庫して頂くのが最善ですが、万が一、会社や自宅で不動になった場合は(東部富士五湖地域でしたら)
可能な限り出張交換・修理に伺います。ぜひご相談下さい。

本年も当サイトをご覧頂き、また店舗へご来店頂きましてありがとうございました。
来年もよろしくお願い致します。良いお年をお迎えください。
なお、弊社は2023年12月30日から2024年1月4日まで休業させて頂きます。

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